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海賊戦隊ゴーカイジャー『宿命の対決』

バスコ様死んじゃった…(´・ω・`)
ってヒーロータイム的にはやられて当然なんですけれども。でもでもやっぱり寂しい…。本当にいい悪役だった。ザンギャックの皆様が(バカ王子がいなくとも)当初思っていたより間抜けだったし、なによりゴーカイジャーが強すぎだろう、ってくらい強いから基本的に不安がない中、バスコのおかげでハラハラ出来たよね。バスコ(とシド先輩)がいなかったらピリッとした部分の少ないゴーカイジャーだったに違いなくて、私はここまでかぶりついて見てなかったもん。
もうちょっとバスコを掘り下げて欲しかった、のはあるけど。うーん、アカレッドが地球人で地球のためにレンジャーキーを集めるのってバスコにとって裏切り、と言うほど大したことなのね、と言うところも含めて。あれかな、やはり変身(なのかな?)出来る種族と人間体だけの種族、怪人体の種族にはヒエラルキーみたいなものがあるのかな。そもそもザンギャックの上層部はみんな怪人体だし、怪人体種族が人間体の種族を支配してる形? ゴーカイジャーたちがみんな人間体だから怪人体に人間体が虐げられてる描写しかなかったけど、大人の事情抜きにしても、そういう世界なのかな。ま、当たり前に戦闘能力に差はあるだろうし。バスコもわざと舐められるようにずっと人間体のままだったしなー。戦闘能力云々を除いてもやっぱり地球人て相当低く見られてるのかしら。つか、もし種族による階級があるんだったらゴーカイジャーが勝つってことはザンギャック云々よりももっと根本的に宇宙の在り方を変えちゃうんじゃね? 平等な世の中が来る、みたいな? 明治維新的なものなのか(適当な表現かどうかわかんないけどそれくらい世の中がひっくり返るっていうか)
ま、バスコは人間体だろうがなんだろうが他人を信じてないみたいだけど、その背景が全然描かれてなかったのが勿体無いなって。バスコの若い頃とか今のバスコになるまで、でお話一本作れるよ!!(笑)
ホント、バスコはいい悪役でした。ピヨ圭お疲れ様…!!!!!
ピヨ圭のことは私、デビューの時から知ってますが、あの子がこんなになるなんて…とちょっと感動。中身は子犬みたいなのに(体はおっきいけど、決して大型犬じゃない)、雰囲気があるのか、ちょっと大きな役をもらうと結構悪役っぽいことが多いんだよね。デビュー作の日吉も(普通の中学生だけど)どっちかというと敵役だもん(つか、リョーマの対戦相手って基本的に裕太以外はあの作品比で悪役…というと言い方悪いかもだけど、そう言う事が出来るほどの描写をされてるしね。悪役が悪役を倒す、ってのがコンセプトって言うか、の漫画だから当たり前と言えば当たり前だけど)。だからって、バスコは最初はどの程度の悪役かわかんない上にもしかしたら追加戦士かも?と思ってはいたものの、最後まで見てみればピヨ圭が演じた中でも一番の容赦ない悪役だったわけで、途中ですこーし心配になったりもしましたが、ピヨ圭は最後まで凄くいい悪役だった。
つか、最後のあの笑みとかさー、もうもう、ピヨ圭…!!! ってなったよ。いい死に様だったよ。
あー、宇宙人設定だったから英語を披露する機会はありませんでしたが(笑)、それ以外、ピヨ圭のいい部分をたっくさん引き出してもらえたんじゃないかな。まぁ英語は、英語を伝授した30分後の副主人公さんに託してもいいしね(笑)。(ってそうだよ、ピヨ圭→リューキで、更に次のゴーバスターには五十鈴が!! ババリョがいるんだよ。5B頑張ってるなぁぁぁぁぁ。ババリョの30分後にリューキなんて、5代目柱リレーだよ。すげー)。
楽しい一年でした、って締めるわけにはまだ、いかないけど(笑)。
基本、ゴーカイジャーには満足してて楽しいんだけど、バスコとかシド先輩に滾ったのってやっぱりゴーカイメンバーがピンチになるからだよね。どうにもならないこと、って言うか。アイムのとかルカのとかシリアス設定はあるんだけど、過去描写だし。せっかくというか、レジェンド戦士に変身するのももともとのゴーカイジャーが強かったからカタルシスはちょっと少なくて、私にとってそこがゴーカイのちょっとだけ残念な点です。強いヒーローがいいんだけど、強すぎるのはちょっとっつか、心配したいんだよー(笑)
あと3話?だけど、バスコがいなくなってザンギャックの皇帝陛下が出てくるのかな、アクドス陛下はゴーカイジャーたちをピンチに陥れてくれるのか。あの王子の親なので間抜けでも一向に構いませんが。だってゴーカイの悪役は私にとってバスコだから。ザンギャックは最大の敵だけど、最強の敵はバスコでいいの。
あ、どこで書くか迷ったので最後になっちゃったけどサリーはいい猿だった。なんだかわかんないけどバスコの隣にいる猿、何してるのかよくわかんないやつ(喋んないし)だったのが、ぎゅーーーーーんと好感度アップ!! 最高!ってなったよ。形見のペンダントの一部やあのバラバラになった死に方も含め、忘れられない猿ですよ。2話でサリーの厚みがぐんと増した。この厚みがバスコにもちょっとだけ欲しかったな、と思いつつ、「裏表なく正真正銘の悪役」というだけのあり方も潔かったかな、とも思うのでした。
ホント、私、バスコ大好きだったんだなぁ…。