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・BACK STAGE シアターBRAVA!

作・演出:池田鉄洋

出演:相葉裕樹、植原卓也新垣里沙永岡卓也、西ノ園達大、小野寺大夢、近江谷太朗池田鉄洋鈴木砂羽


大阪は平日公演のみだったので有給とって見てきました。
そして、有給とった甲斐はあったのです。おもしろかったー!!!!!!
間延びしてるかなーってところもほんのちょっとだけあったけど、基本的にサクサクめまぐるしく、だけどわかりにくくはなく、テンポよくお話が進んでて、とても楽しい舞台でした。
舞台のバックステージが舞台、なので舞台の真ん中が舞台、という設定のことが多くて、下手上手の端っこが舞台すそ、だったんだけど、端っこ席だった私の目の前に常に相葉さんがいるという状態で(一桁列だったのでマジで目の前)(相葉さんと新垣さんが下手側、下手側はタッくんだった)、ちょっとどうしたの、というくらいビジュアルがここ数年の中でもっとも私好み(髪型が凄く良いんだと思う)の相葉さんが演技したり踊ったりアイドルポーズとったり、殺陣をしたりで、なんか色々大変でした。しかも途中舞台降りて通路歩いたり通路で芝居したりするんだけど真横通ったよ。めっちゃ見上げたけど(笑)。
いや、最初プロローグ的なお芝居が終わった後にタイトルロールっていうか、主題歌?が始まるんですけど、そこでいきなり裏方役の人たちが踊ったりし始めて、そんでその時の笑顔の相葉さんがね…!!!!
タッくん(ウエタク)もたっくん(ながたく)も好きですが、席が相葉さんに近いというのもあり、もうなんかホント、凄くビジュアルが良くってですね、目が相葉さんに釘付けでした。
すっげ可愛かったよ!!
やー、舞台監督外山健太の時は普通の子なんだけど、タイトルロールの踊りや、あと、外山健太で踊っても最後の決めポーズとかだけはキラキラオーラ満載の相葉さんになるんですよ、何あの人カッコいい!!!みたいな。

以下、ネタバレ含む感想。
相葉さんは凄く良かったです。舞台の上の相葉さんはどんな時でも安心感しかないから心配はしてなかったけど、思ってたより更に良かった!!(ちぬはビジュアルだけが残念すぎた…みずらが似合う20代男子はなかなかいないよね……)
相葉さんはコメディと相性いいなー。セミナーもすごく面白かったもん。
でもドーナツ博士の時と比べても、自然だった。演技してないんじゃない?と思えるくらいに自然だと思えてさ。いやもちろん演技はしてるんだけど、そういう風に見えなくて、外山健太がそこにいるな、って思えたんだよね。それは今までになく外山健太が普通の人だったからかもしれないし、イズルをやったことがあるのかもしれない(声だけの演技、ってだけじゃなくてマジェは設定こそSFだし薄ら暗いんだけど、戦闘以外は本当に普通の日常を普通に送ってるんだよね。普通の日常を普通に送る、って今まで相葉さんがやった役ではあんまりないんじゃないかなぁ)。何か劇的なことがあるわけじゃない普通の、って案外ないけど、普通に見えるってだけですごいんだなーと思いながら見てた。そんで、相葉さんのキラキラオーラが役のときは幾分か薄まってて、普通に舞台監督さんなんですよ。
でもあんな舞台監督さんがいたらそりゃみんな色々手伝ってくれるし世話焼いてくれるよね、と納得。
可愛くてちょっと情けなくって、でもかまってあげたくなるような、助けてあげたくなるような、人の良さそうな子なんだもん。
まぁ普通の、って書いたけど、お話自体は全く普通じゃなくてですね。でも1幕目の相葉さんたち登場人物ははみんなそれに気付いてなくて、ただただ普通に舞台を成功させようと自分の仕事をこなしているわけですよ。非日常の中であったり前に日常生活を送ってる。一生懸命に仕事してる人ってカッコいいよね、と思わせてくれるし、さらに2幕では非日常の彼らの戦うカッコよさも見せてくれる、上にどこもかしこも爆笑の連続なんだもん、普通のわけがないと言うか、ぶっちゃけ宇宙人の侵略から地球を守っちゃうんだもん。ヒーローですよ!!
んで、このお話、複数回みてよかったな!と思ったのが一回目に見たときは普通に流してた諸々が殆ど全部その非日常と、非日常を日常に戻すための手掛かりだったりして、うわーと思うんですよ。なんだよ、すごすぎるよ!!
で、その中で日常を送ってる登場人物をみるとまた話が違って見えるのね。すごいなーこれ。
そうそう、非日常になった外山健太はカッコいい相葉さんでした。この時の殺陣が流石の決まりっぷりでさすが相葉さん、ってニヤニヤしました。なんだよー懐中電灯であんだけカッコいいって反則だよ。そればっかりは仕方ないよね、ヒーローだもんね。と思ったりした私です。
タッくんと相葉さんが敵(このときは池鉄さんだった)相手に2人で殺陣!! どんなサービスだよ、ってなりました。相葉さんは懐中電灯、タッくんは警備棒?(あの赤い、工事現場で振るやつです。タッくんと、ってことでエンロン思い出したよ!)で、ホントかっこよかった!! これ見れただけでチケット取った甲斐があった!というくらい昂ぶりました。


あとあと、私、たっくん(ながたく)の役が、つかキャラが、ものっっっすごくすきだった。好きすぎてやばい。たっくんの演技もあいまってもうたまらん。二次創作したくなるくらいには好き、つか、なんか勝手に色々頭の中で考えてしまっている。ものすごいツボでした。嫁の設定まで考えて妄想する程度にはやばいですよ?
基本、ツンなんだけど後輩にはそれなりに優しくて自信満々で、ちょっと嫌味でたっくんなので長身眼鏡!! 私的に非の打ち所がありません。ほんと、たっくんの演技良かったんだよなー。
ああもう、池鉄さん最後の挨拶の時にまた来年も出来たら、みたいなこと言ってはったけど、こちらからもおねがいします!! 同じキャスト同じキャラで良いですからーぜひぜひ是非是非山之内卓を!!!!と懇願したくなるくらいにはよかった。いや、他の役でどれだけいいたっくんが見られるかも楽しみなので全然他の設定でもかまわないんですけれども!!
でも同じキャストでみたいなー、本当に。
いろんな権利的にDVDとか無理だとは思うけどどうにかして手元においておきたい。今回の相葉さんとたっくんは私的にいくら出してもいつでも見られる状態にしていただきたい。お願いだから!!!と言いたくなる出来であった。
ああそれにしても音響席にいるたっくんを間近で見たかったよ。今回の席で残念だったのはそれだけだ。(いるのは分かってたけど私の席からではたまに光る眼鏡がたっくんだろうかと推測することも出来ないくらい遠かった…!!)

タッくん(ウエタク)の役はねぇ、タッくん比で普通の人でした。や、他の人がやったらそれなりに癖のある役なんだけど(元ヤンで元役者志望で更に途中女装した)、タッくんだと普通の部類だ。だけど、普通の役なのにすごいタッくんを活かしてる設定で、なんというか、相葉さんの役もタッくんの役もたっくんの役も、それから他の人のもお話も、って考えると池鉄さんがとにかく凄いんだろうなー。お話は面白いし、キャラクターは良いし、笑えるし。脱帽するしかない。
キャラクターはホントすごい良かった!!
ところで、タッくんは体こそ薄いけど腕には筋肉付いてるし、あんなにおっきい(177だっけ?)のに女装比率が高いのは何でですか。私、今まで何度タッくんの女装見たか数えたくなるくらいだよ。
いや、グレルの完成度が高いのはわかるのよ? あれはすごいもん。(そういえば、公演当日に黒執事ミュージカル新作上演が発表されてました。タッくんグレルを見たさに通うぜ!) 
だけど、別にすごい綺麗なオネエさんってわけでもないのになー(笑)。なんか演出家にとって女装させたくなるオーラでも出てるんですかね?(笑)

新垣さんの役はデレ一切なしの100%ツンでね。なのにこれがまた可愛いんだ。私、新垣さんファンだったら呼吸困難になってるんじゃない?みたいな可愛さよ。いい、これは良いツン。デレがないのが更に良い…!!
メイド服も着るし、立ち回りでペチコートの中の見せ下着まで見えるしね!!(でも全然あざとくない。寧ろ必然に見えるのがこの脚本のすごいところだ。ツンだし)
しかもちょこっとだけど歌ったり踊ったりまであるんだぜ? 贅沢すぎる…!!
タンブリングのときより今回の方が可愛かったなぁ。
そして確かに新垣さんは小さいんだけど(今調べたら154らしい)、相葉ウエタクながたくの巨大トリオに囲まれたら更に小さく見えてね、小さい可愛いいいいい!!ってなりました。いや、新垣さん顔がものっすごい小さいんだけど、それはこの巨大トリオも巨大なくせに顔とか別にそんな大きくなくて(特に大体隣にいた相葉さんの顔がちっさいの)、だからなんか巨大トリオが普通の人、他の方々がちょっと小さい人、みたいな感じで、なので新垣さんがもうおにんぎょさんのようでしたよ。

西ノ園さんは天聖以来の相葉さんとの競演かなぁ? お久しぶりです!!
というか、実は相葉さんタッくんともたっくんとも共演したことないんだよね。テニミュは入れ違いだし、abcはたっくんが裏だったし。この舞台で共演したことがあるのは西ノ園さんだけで、でも一人でも共演したことがある方がいらっしゃるということでなんとなく安心していたのでした。天聖、すごいいい舞台だったし!! あの時の西ノ園さんかっこよかったもん。(しかし天聖もDVDが出ていないのである。凄く見たい)
今回はちょっとばかり癖のある、ちょっと適当ででも仕事が出来るカッコいい照明さんでした。相変わらずカッコいい。
だってこの人の洞察力というか仕事にかける眼差しが世界を救っちゃうんだよ?
空気読まないけど(笑)
あ、あと道明寺の話はちょっと長かった。ああいうあたりもキャラだなーとは思うけど長かった(笑)。

小野寺大夢くん。
初めての方で、ググっても詳細がよくわかりません!! どうやら実際にも砂羽さんの付き人的な事をやってはる模様(アフタートークでそんなことをチラッと言っていた)。
まだ若い…んだよね?
なんというか、力石柔らというキャラクターが凄く個性的だったのとアフタートークでも全然喋れなかった(上手い切り返しが出来なくてオチ要員となっていた)のでどんな人だかさっぱりです。若くも見えるし、下手すると年にも見えるんだよねー。不思議な人でした。力石はうざ可愛いというのかなうざいのがちょっとだけ勝つ感じというか、絶妙なバランスの上にいるなーと思いながら手の動きを追ってました(笑)。

近江谷太朗さんと鈴木砂羽さん
お2人とも舞台では初めて、かな。テレビではよくお見かけするんですが。
近江谷さんは決して良い人ではないけど憎めない大御所俳優の役をさらりとこなし、しかも大御所なのにへなちょこに見えるし、近くにいたらあんまり一緒に仕事したくないような気がしないでもないけど、なんか妙に気になるというか、という不思議な魅力がありました。魅力の部分に役者さんの素が出てるのかもしれないなぁ。
砂羽さんの方も演技には真剣でだからこそちょっと偉そう?に見える大女優を演じてはって、しかも多分この舞台、砂羽さんが一番体を張っていたのではないかと。ベッドの上で飛び跳ねるわ、カクカクの動きはしないといけないわ、アイドルソング(というかアニメソング。何であの歌のチョイスだったのか?そしてチアミニスカボンボンでスクールメイツだよ!!)歌って踊って、変な声出して、歌って(ミュージカル調に)、しかもベッド以外はほぼハイヒールなんだもん凄すぎる。
ところで砂羽さんを扇いでた団扇なんですが、くりーみーまみの絵で、これも何でそのチョイス!?って疑問に思ってたら砂羽さんのツイッターのアイコンもまみだし、なんとあの団扇ご本人の私物らしいですよ…? 物持ち凄く良くないですか?? 私も実家に帰ったら聖闘士星矢の筆箱とかあるけどさ…(笑)
ずっと舞台上で演技をしてる、という設定なんだけどアドリブ演技(という設定の演技ですよ)がお二人とも可愛くてかっこよかった。何であんなグダグダなのに感動しそうになるんだ…!!! 不思議です

池田鉄洋さん。
声を大にしてありがとうございますと言いたいです。
本当に、本当に面白かった!!!!!
振り返ってみるとアレもこれも全部納得、収まるところに収まった!みたいな、しかも愛すべきキャラクターたちで、犬すらも面白く(というか最初の一番の笑いどころというか)、満足!!としか言えない舞台でした。
んー、演出家さんだけはもう少しキャラ盛っても良いのに!とちょっとだけ歯がゆく思いましたが(だって池鉄さんだもん、どんな濃いキャラでもさらっとこなしてくれるに決まってるのに!!)、あとはもう大大満足。
劇場受付のおねえさんはなんといったらいいのか、もう最高でした(笑)。
ご挨拶でまた来年もやりたいです、みたいなことを仰ってたので(再演ではなく、というニュアンスで)、心待ちにしています。ああホント楽しかった。

何度思い出しても舞台中央に道成寺の鐘が鎮座している絵で腹筋が痛くなります……(笑)。


しかし相葉さんが地球を救ったのは何回目だろう(笑)